ニートの日常

アラサーニートがアウトプットを兼ねて日常のことを思いつくままに綴っています。

茶碗

 歯医者でカバの気分を味わいながらぼーっとしていたら、BGMのラジオから星野源の茶碗が流れてきた。イントロが印象的な曲なので一瞬で気付き、懐かしくなり家にいるような感覚に陥った。

正直言って、ここ数年源さんはあまり追っていなかった。特に逃げ恥以降。一番ハマっていたのが8,9年前かな。なんかねえ、疲れちゃったんですよ。「とりあえず星野源推しておけば間違いなし」みたいな世間の風潮に。以前から源さんはいろんなことにチャレンジする人であったけれど、全てが同時に同レベルで評価されるってどう考えても不自然でしょう(完全に私見です)。

私は彼の音楽が好き。ギターを弾く姿が、その音色が好き。落ち着いた歌声が、その声で歌う闇が好き。もがき苦しむ姿さえも好きだった。

2017年のツアーContinuesで「予算がなかった頃の曲」と言って、1st~3rdシングルを連続で披露したときは泣けたなあ、なんて思い出した。当時リアルタイムで星野源沼に落ちた身としては、とても大切な時間だったな、なんて。星野源のRADIPEDIA、通称源ぺも聞いていたな、なんて。

 

最近の源さんの活動に疎い身としては今「星野源ファンです!」と声高らかに発する方々と話が合わないのは目に見えているので、聞かれない限りはあまり言わないようにしている。

源さんの話をする相手は、昔からファンの友人数人のみ。「古参ファンの差別だ!」とかじゃなく、「恋」で好きになった人と「くだらないの中に」で好きになった人の好みが近いとは思えないから、温度差や衝突を防ぐためのセーフティーネットだと考えている。

糟糠の妻、というわけじゃないけれど、売れてない時代にその小さな歌声に気付いて支持し続けた人たちのことが純粋に好きだ。これは源さんに限らず。緊急で長期療養したあの時、源さんの復帰を待ち望み続けた日々は辛かったけど忘れたくない思い出だ。そういう人たちがいたから、今源さんが歌い続けているのだと思う。Stranger以降、こんなにたくさん新曲が聴けるだなんて思わなかったじゃん。

 

最近の源さんのライブは居心地の悪さを感じることもあり、そう遠くないうちに通わなくなる日が来るのかなと思うと今から怖いし悲しい。

でも、そういう時はそのライブを心地いいと思う人たちが通い続けてくれるだろう。

また再会できるその日まで源さんが音楽を続けてくれることを願うばかりだ。

 

そんな悲観的なことを考えていたところ、源さんは誕生日、無事に40歳を迎え、有料マガジンに付属するWEBサービスYELLOW PASSメンバーへの限定配信イベントが発表された。

純粋に嬉しいな、めでたいな、楽しみだと思った。今はその感情だけで十分だ。

 

歯医者を後にするとき、サブスクリプション星野源を再生してみたら、そこには変わらぬ、懐かしい歌声があった。

茶碗

茶碗

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